所沢市の育休退園について思うこと

全国的に報道された所沢市の育休退園問題。注目されたのは所沢市ですが、全国には同じようにに育休退園となる自治体も多いようです。所沢市の場合、現職市長が選挙で再選したこともあり、今後も同じ制度になるのでしょう。でも、本当に育休退園は待機児童を減らす、果ては子どもを増やすことに繋がるのでしょうか?

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所沢市の制度

所沢市では、上の子どもが0~2歳児クラスに在籍している場合、母親の産休が終わり、育休に入った月の末日で退園になります。

育休から復帰する際には、上の子、下の子同様にかなりの点数が加算された状態で保育園に申し込めます。上の子は原則もといた園に戻れますが、空きがない場合は、預かり保育の子達と同じ部屋など、クラスとは別に保育が実施されます(預かり事業)。クラスに空きが出た時点で優先的にクラスに入ることができます。ただ、空きが出なければ卒園までそのままの可能性があります。

個人的には、優先的にもとの園に戻してくれるという点でこのシステムは評価できるのかなぁと思います。

この制度で待機児童は減るのか

例え退園したとしても、下の子が0歳で復帰するとしたらわずか数ヶ月後に再度保育が必要な子どもが増えることになります。

原則上の子どもは、育休復帰時にはどんな形であろうと保育園には行けますから、その分待機児童は減るかもしれません。ただ、その代わり預かり事業の枠は減ってしまい、保育園を普段利用しない人にとっては不都合になるでしょう。また、第一子や、年の離れた兄弟がいる場合は逆に保育園に入れない、待機児童になるリスクが高まります。

結局、待機児童は減るかもしれないけど、どこかに皺寄せが来てしまい、根本的な解決になりません。預かり事業ができるのであれば、下の子が生まれた場合も上の子はそのまま、待機児童となっている子も年度途中で入れ、次年度調整する方法でもいいのではないかなぁと思います(その場合でも次年度保育園に入れたい人にとっては不利になるでしょう)。

子どもは増えるのか

労働力を確保することも大事ですが、子どもが増えることも非常に重要なことです。

今回の制度改正で二人目を産むことを躊躇してしまうという人が増えたと思います。合計特殊出生率が2を超えないと人口は維持できないわけですから、まず1人目を産んでもらうこと、次に2人目、3人目を産んでもらわなくてはいけません。

個人的には、1人目を産む人は制度がどうであれ、産むんじゃないかなぁと思っています。ただ、2人目は別で、経済的、制度的にきちんと育てられるかの目処がたってからという人が多いのではないかと思います。2人目は1人目よりハードルがあがるのでは。

今回の制度改正は2人目のハードルを若干上げたと思います。その意味でこの施策は数年後、2人目以降の人数に効いてくるのではないかと思います。

ほかの問題

掲示板などをみていると、今回の所沢市の対応に対して専業主婦家庭の方と、共働き家庭の方で賛否が大きく割れた印象です。メディアで裁判が注目され、「子どもがかわいそうだから退園はやめろ」、「産後に子どもを世話するのは大変」というところに注目が集まってしまったからだと思います。共働きの私からしても、この二つを主張するのはどうかと思いましたが…

多くの共働き夫婦の心配は、「本当にきちんともとの園に戻れるのか」という点だと思います。戻れる保証がないなら、個人的には育休中補助金分のお金を上積みしてでも通わせておきたいです。それくらい保活は大変です。それを主張していたら専業主婦家庭と共働き家庭で対立が起きなかったのかなぁと思います。

この件で二種類の家庭で溝ができてしまったのなら本当に残念です。専業主婦家庭でも産後はしばらく上の子を預けられるとか、働きたいと思ったときにいつでも預けられるとか、保育園を今利用している人以外も保育園の利益を得られる仕組みを今後整えるべきだと思います。子育て世代の対立により、選挙時に票がわれ、結局改善されないというような事態が一番不幸なのかなと思います。

保育園にいく子もいかない子もみんながハッピーになれる制度を子育て世代みんなで主張できればいいのにと思った出来事でした。

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